保険会社でのIoT、位置情報利用事例

この記事を3行で説明すると……

  • 保険業界でのIoT取り組み
  • 健康促進で保険料がおトクに
  • Beaconとスマホアプリの連携事例

【歩けば歩く程保険料がおトクに? IoT×生命保険】

保険業界でもIoTやビッグデータのフィードバックが行われています。

2017年4月、東京海上日動あんしん生命保険は、NTTドコモと「あるく保険」を共同開発したと発表しました。

最大の特徴は、1日の歩数が平均8000歩を超えると還付金が出る仕組み。計測は契約者に配布した腕巻き型のウェアラブル端末と、ペアリングしたNTTドコモのスマホアプリで行います。還付金は年1200~3600円程度となる見込み。

厚生労働省の健康日本21によると、平成27年の1日の平均歩数は20~64歳の男性で7970歩、女性で6911歩。「あと少しだけ頑張れば目標達成」という絶妙な数値が、健康へのひと押しになりそうです。

iPhoneやApple Watchでも「ヘルスケア」アプリがインストールされているなど、スマホやウェアラブル端末の普及により負担無く日々のアクティビティを蓄積できようになりました。多くのデータが集まることで精密なリスク分析が可能になり、我々の生活にフィードバックできます。

「あるく保険」でも、将来的に血糖値や血圧/心拍数なども保険料に反映することを視野に入れており、一人一人の健康状態に応じ、よりきめ細かいサポートや料金体系の導入が期待できます。

「あるく保険」は2017年8月2日から首都圏のドコモショップ35店舗で先行発売され、その後東京海上日動あんしん生命保険の代理店で販売される予定です。

【健康通信簿? 健康=おトクの時代】

住友生命保険でも顧客の健康増進を後押しする試みが始まっています。
契約者には腕に巻くウェアラブル端末を配布し、運動や食生活など「健康への取り組み」を点数化。
収集したデータを元に5段階にグループ分けし、高評価だと翌年の保険料が最大3割前後安くなるほか、提携先の店舗やジム、ホテルで優待を受けられるなどのインセンティブが用意されています。

健康な契約者が増えれば保険金の支払い減が見込め、契約者も月々の支払いが減少することになり、win-winの仕組みです。

世界的に定評のある南アフリカの保険会社ディスカバリーを保険料算出に用いたこの保険は、2018年の商品化を目指しています。

【慌てる時だからこそ、ボタンをポチリ スマホアプリ×Beacon】

自動車での交通事故時、「事故現場をGPSで測位し、対応サービスが現場に急行」というサービスは珍しくない時代となりました。

セゾン自動車火災保険株式会社はIoT時代らしい、新たな試みを打ち出しています。

「おとなの自動車保険」の契約者向けに提供予定の新サービスでは、世界最小クラスの加速度センサ搭載ボタン型Beacon「つながるボタン」を配布予定です。

「つながるボタン」は専用アプリ「つながるアプリ」と連動し、乗車時にアプリを自動的に起動。
事故発生時のような大きな衝撃を感知すると、「つながるアプリ」からサポートセンターに通知され、衝撃の大小や経過時間によりサポート窓口からスマホへ電話連絡が入ります。この際サポート窓口は契約情報や事故情報を確認しており、警備会社のスタッフ派遣などスピーディーな事故対応が可能です。

また、ユーザー側からも「つながるボタン」を押すことで、ワンタッチでセゾン自動車火災保険の専門スタッフに連絡を取ることができます。

交通事故を起こしてしまうと慌ててしまうもの。自動車保険の利用者からは「どこに連絡すればいいかわからなくなった」「アプリで事故連絡ができることを思い出せなかった」という声もあり、万が一の時の為に心強い存在になってくれそうです。

事故時以外にも、「つながるボタン」は急制動や走行したルートなどをログに蓄積してアプリに転送。ドライブレポートとしてまとめられ、運転スコアやエコドライブなどの「運転診断サービス」として提供されます。

「つながるキット」は2017年7月1日以降、契約時の希望者に配布される予定です。

【広がる可能性】

アクティビティを指標に保険料が低減される仕組みは、歩数だけでなく様々な応用が利きそうです。

サイクリングを趣味にしている方はペダルの回転数やGPSと連動して。ジムに通っている方は、手首や足首につけたデバイスに加速度センサーをつけて。血圧や体重と連携すると目標値達成へのモチベーションも上がりそうです。

交通事故発生時における緊急サービスも、Beaconが設置されていればGPSで検知できないトンネル内などでも対応が可能です。

【参考リンク】

1日8000歩で還付金出る医療保険 東京海上とドコモ
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO14811450S7A400C1MM8000/

住友生命・ソフトバンク、保険開発で提携発表
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGC21H1F_R20C16A7EE8000/

健康日本21(第二次)分析評価事業
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21/kenkounippon21/data05.html#c02

セゾン自動車火災のIoTを活用した新サービスの「つながるボタン」を共同開発、提供
https://jp.access-company.com/news_event/archives/2016/161128/

ビーコン技術を活用した「事故時自動連絡支援サービス」提供へ – 東京海上日動
https://www.bang.co.jp/cont/news-tk-20150908/

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