一瞬で動画が届く時代だから、あえてアナログなカードにこだわるサービス

旅先でスマホで撮影した写真をSNSでシェアしたりLINEやメールで送って、家族や友達に旅行の感動を伝えるのはいまや一般的。でも、今のように撮影した写真をリアルタイムに送る手段が無かったころ、活躍していたのは「絵葉書」でした。景色や建物、風物などの写真を旅先から送ることは、時にはしばらく疎遠になっていた交流を温めるきっかけにもなっていたのです。今回紹介するZEKKEI Postoは、位置情報を利用して、オリジナルのポストカードを簡単に作って送れるサービスです

「位置情報」で近くの絶景スポットにアクセス

ZEKKEI Postoで利用できるのは、外国人観光客向けに日本の風景や文化を写真で紹介するメディア「ZEKKEI JAPAN」で提供される絶景写真。写真ストックサービス「アフロ」による、高品質で美しい写真が売りのサイトです。

使い方は簡単で、サービスを提供しているエリアでサイトにアクセスして「現在地周辺のポストカードをつくる」をタップするだけ。スマートフォンの位置情報を基に、周辺の絶景スポットのリストが表示されるので、場所を選択して、ポストカードにしたい写真を選びます。

土産物屋さんで売っている絵葉書は当然その土地の風景や街並みがうつっていますが、スマホでアクセスするサイトは世界中どこからでも同じものが見られます。でも「位置情報」を使ってあえて見せる情報を絞り込むことで、「その土地にある写真」だけを見せるという新しい楽しみ方です。

ポストカードの表面(宛名などを書く面)には、自分が撮影した写真を入れることができます。写真を選び、差出人と受取人の名前を入力するだけで、オリジナルポストカードを送ることができます。訪日外国人向けのサイトだけあって、国内だけでなく海外にも送ることができ、国内向けだとおよそ3日、海外だと4日から10日で届きます。

「一番の瞬間」を切り取る写真の魅力

ZEKEI Postoのもう一つの魅力は、その土地の「いちばんの瞬間」が切り取られた写真が詰まっていること。どんな観光地でも、その場所の魅力を満喫できる時間は限られます。分かりやすい例をあげると、「夕日がきれいな海岸線」も、たまたま訪れた時刻が夕方で、天気が良いという条件が満たされなければ、その本当の美しさを見ることはできません。

ZEKKEI Japanで紹介されているのは、そうした条件をクリアして、夕日の名所なら夕日の、花の名所ならその花が一番美しく咲く時の、祭であれば人々が集まり一番盛り上がる瞬間の写真です。その場で自分が撮った写真と、その土地の一番美しい瞬間の写真が1枚のポストカードの裏表になることで、その場所に自分がいたという確かな記録になります。その場所の魅力が伝わる写真なので、受け取った人もイメージが膨みます。

「位置情報」+「ポストカード」でさまざまなサービスを提供

ZEKKEI Postoを提供するハピログは、「位置情報」+「ポストカード」でこれまでにもユニークなサービスを提供しています。2017年春、期間限定で立山黒部アルペンルート雪の大谷の来場者を対象に提供したオリジナルポストカードサービスでは、来場者限定で利用できる地域限定テンプレートに、スマホで撮影した写真、日付、当日の天候情報などがレイアウトされたオリジナルポストカードを作成し、クレジットカード決済で郵送できるサービスを提供していました。

これらのオンラインポストカードサービスは、ハピログが開発したposto.toというオンラインポストカードサービスプラットフォームです。位置情報をキーとして観光地や観光施設をメディア化することで、その場所を訪れる観光客に対して情報を提供したり、逆に観光客の情報を収集するプラットフォームとして設計されています。

posto.toでは、テンプレートを選んでポストカードを作成するプロセスの途中で、アンケートを実施したり、情報を表示することができます。つまり、「その場所に来た人」限定でコミュニケーションするためのメディアとして機能するのです。来場者への満足度アンケートに活用したり、ポストカードのフレームにご当地キャラクターをあしらったり、施設案内を表示したりなど、さまざまな活用が考えられます。

今、ここで撮影した写真が、一瞬で世界のどこにいる人ともシェアできる時代だからこそ、旅先から時間をかけて手で触れる写真が届くポストカードは、かえって新鮮です。年賀状やクリスマスカードの文化がなくならないのも、人はどこかで「手に取れるメッセージ」を求めているからかもしれません。「旅」と「位置情報」と「ポストカード」、3つを重ねた新しいサービスが楽しめる観光地が増えればいいなと思います。

【関連情報】
スマホから送る絶景ポストカード「ZEKKEI Posto」を全国で提供開始
位置限定オンラインポストカードサービスを立山黒部アルペンルートで4月29日より提供開始

位置情報+自動撮影で、スキー場の遭難防止サービスが新しい楽しみを提案!

前々回の「雪山の安全を電波で守る ビーコンと位置情報を活用したサービスに期待」でご紹介した、山岳地帯で位置情報をリアルタイムに把握できるサービス「TREK TRACK」。2018年2月、北海道・ニセコモイワスキー場で、自動写真撮影サービスと位置情報可視化を活用したおもてなしサービス体験イベントが実施されました。

おさらい:TREK TRACKってどんなサービス?

TREK TRACKは、専用デバイスによって、携帯電話の圏外でも位置情報をリアルタイムに把握できるサービスです。デバイスがGPSで取得した位置情報を、山小屋などに設置したLPWAゲートウェイを通じて収集し、サーバーに集約します。LPWAは、通信速度が遅くても低消費電力で通信距離が長いのが特徴なので、少ない基地局数で広いエリアをカバーできます。サーバーに集約した位置情報はウェブサイトや専用アプリで確認できるので、家族や山岳管理者がリアルタイムに位置を把握できます。

TREK TRACKの概要(報道発表資料より)

 

デバイスには「HELP」ボタンがついており、緊急時に押すことでTREK TRACK事務局に緊急信号を送信できます。信号を確認した事務局では、1時間以内にあらかじめ登録された家族や知人などの緊急連絡先に連絡します。

TREK TRACKのデバイス(報道発表資料より)

2017年夏シーズンに山梨県の瑞牆山(みずがきやま)で登山者向けのサービスを提供。冬シーズンは、新潟県かぐらスキー場のバックカントリーエリア(スキー場管理区域外)向けのサービスを開始しました。他、ニセコモイワ(北海道)、ニセコグラン・ヒラフ(北海道)、ニセコアンヌプリ(北海道)、キロロリゾート(北海道)、白馬八方尾根、白馬岩岳の6カ所で実証実験を行っています。

スキーヤーごとに軌跡を可視化

2018年2月10日から3月11日まで実証実験が行われたニセコモイワ、ニセコアンヌプリ、ニセコグラン・ヒラフを含むニセコリゾートは、世界的に見ても珍しい、人里から近い場所でパウダースノーが楽しめるスキー場です。海外のスキーヤーやスノーボーダーも毎年数多く訪れ、最高の雪質を楽しんでいます。

実証実験では、スキー場を訪れるスキーヤーにTREK TRACKの端末を貸し出し、位置情報を記録しました。スマホアプリやウェブサイトで3D地図上に現在地を表示したり、自分が滑走した軌跡を後で3D地図上で確認することができます。SNSでシェアすることも可能です。位置情報を収集するLPWAゲートウェイは、これらの3スキー場と近くのニセコ五色温泉旅館の計4か所に設置しました。

実証実験期間中には、およそ500名ほどが実際に端末を持って、位置情報を記録しながら滑走を行いました。記録を見ると、人によって軌跡がかなり異なっていることが分かります。

スキーヤーごとに、実際に滑った軌跡を可視化する(画像提供:TREK TRACK)

ニセコリゾートは、ゲレンデ外に出て人の手が入らない自然を楽しむ、バックカントリースキーを楽しむスキーヤーが多いエリアです。バックカントリーでは、誰もまだ足跡を付けていない新雪を思う存分楽しむことができますが、ひとたび遭難が起きれば、捜索が大変困難になります。

もちろんそうした時にはTREK TRACKが威力を発揮するわけですが、平常時にもスキーヤーやスノーボーダーの軌跡を記録しておくことで、人が行きやすい場所をデータとして蓄積でき、遭難発生時の捜索や、平常時の情報提供に役立ちます。

スマホの前を通ると写真を撮ってくれる「capture」

実証実験期間中の2月23日から25日、博報堂アイ・スタジオとNTT東日本が開発した自動撮影システム「capture」の実証実験が行われました。capture は、専用アプリをインストールしたスマートフォンの前を人が通ると、写真を自動撮影するシステムです。撮影した写真はNTT東日本が提供するクラウドサービスにアップロードされ、来訪者はロッジに設置されたサイネージで閲覧できます。閲覧した写真は、自分のスマートフォンにダウンロードできます。

自動撮影システム「capture」の仕組み(報道発表資料より)

captureは機械学習により特殊な機器を使わず高速に人物を検出して撮影するのが特徴です。従来であれば滑走中の写真を撮影するためには専門のカメラマンが依頼を受けて撮影ポイントに赴く必要がありましたが、自動撮影で手軽に滑走中の写真を撮影し、入手できます。

今回の実証実験では、あらかじめスキーヤーに撮影ポイントを伝えておき、前を通った人の写真を撮影しました。希望者には撮影した写真をプリントして渡し、希望者はQRコードで自分のスマホにダウンロードできるようにしていました。ニセコモイワスキー場では、およそ300人のスキーヤーが実験に参加。多くの人が、その場で自分の写真をダウンロードしていたそうです。

当日撮影された写真。(画像提供:TREK TRACK)

実証実験を行った博報堂アイ・スタジオ TREK TRACK推進室室長の川崎 順平氏によれば、「こんな写真が買えるなら買って帰りたい」というお客様も多く、「写真販売はスキー場の新たな収益源になる可能性がある」と感じたそうです。多いスキー場では年間30万人ほどの来場客があるそうですから、決して小さな額ではありません。

ちなみに、利用者が増えたら自分の写真を探すのが大変なのでは?と聞いてみたところ、今回は実証実験だったのでそこまでの作りこみはしていなかったが、ゆくゆくはタッチパネルを利用して撮影ポイントと時間帯で検索して写真を探せるようなインターフェイスを考えているとのことでした。「顔認証で自分の写真が検索できたら面白そうですよね」と言ってみたら、「滑っている時はゴーグルやヘッドマスクがあるので、画像認識を使うとしたらウェアの画像を基にした近似検索ではないでしょうか」とのこと。それは確かにそうですね。

スキー場の場外に出ていくお客様を撮影しておくことで、万一の時の安全管理に使えるというアイデアもあるそうです。無人で撮影できるので、ソーラーパネルと蓄電池と組み合わせれば、バックカントリーエリアにもある程度の期間無人で動作させられる撮影ポイントが設けられるのではないでしょうか。スキーヤーにも撮影ポイントを知らせておけば、自分が滑っている姿を撮影したい人はその場所を通ることになります。スキーヤーを楽しませながら、同時に危険な場所を避けるようにさりげなく誘導する効果も期待できるかもしれないと感じました。

位置情報+写真で新たな可能性

今回の実験では、captureとTREK TRACKは別々のシステムとして提供されてましたが、将来は連動したサービスも展開していきたいとのことでした。設置した撮影ポイントをTREK TRACKアプリのマップ上に表示したり、TREK TRACKの軌跡と連動して撮影した写真を表示したりできると、楽しそうです。

captureの撮影ポイントとジオフェンスを組み合わせたサービスも面白いかもしれません。撮影ポイントから数百メートル以内に入ったら「まもなく撮影ポイント」なんてバイブレーションで知らせてもらえると、ポーズも決めやすくなりそうです。

来シーズンの予定をうかがったところ、TREK TRACKは商用サービス化に向け、北海道、岩手県、白馬エリアなどのスキー場運営母体企業などと協力に向け交渉中だとのことです。また、Captureについては、既にインフラや落石監視、バックカントリーでの見守りなどで引き合いが来ており、これから具体的なことを詰めながら商用サービスを目指すとのことでした。

「雪山+位置情報」というと、遭難安全管理のためのインフラとしてとらえられがちですが、それに写真を付加することで、スキーヤーには新たな楽しみ方として、スキー場には新たな収益源として活用できるサービスになると感じました。

写真提供:TREK TRACK

【参照情報】
TREK TRACK:山の中での人の位置情報をリアルタイムに取得。技術でアウトドアに革新を。
自動撮影と位置情報の可視化で『インスタ映え』をお手伝い!  ~スノーリゾートにおける、新たなおもてなしサービスの提供に向けたトライアル~(報道発表資料)
IoTデバイスで未来のアウトドアインフラを作るサービス『TREK TRACK(トレック トラック)』2018年1月11日(木)よりバックカントリーエリアでのサービス開始(報道発表資料)
長距離無線通信技術 [LPWA] をユーザー向けに初導入*¹ IoTデバイスを活用したアウトドアインフラ 『TREK TRACK(トレック トラック)』2017年9月1日(金)よりサービス開始 – 第一弾として奥秩父瑞牆山(みずがきやま)にて導入 サービス予約の受付を8月18日(金)より開始、8月20日(日)無料体験イベントを実施 (報道発表資料)
TREK TRACK Facebookページ

無料ITセミナー「ジオフェンスと位置情報・パーソナル情報の活用法」

このイベントは終了いたしました。

来たる2018年3月26日に、クロスフォーメーション株式会社の主催で無料ITセミナーを開催致します。

題しまして「ジオフェンスと位置情報・パーソナル情報の活用法」!

ズバリ、
○ スマートフォンアプリケーションを活用して、集客を増やしたいと考えている方
○ 新規事業開発や経営に携わる方
○ 自社ビジネスに位置情報やプロファイル連動広告などの活用を考えている方
○ そもそもジオフェンシング(位置情報技術)が自分の業務に利用できるかどうかもわからないが興味ある方

そんな方々を対象とした無料のセミナーとなっております。

・ジオフェンシングとは何なのか?
・一体何ができるのか?
・経営に役立てられるのか?
・どんな活用法があるのか?

気になるトピック目白押しの当イベント、年度末のお忙しい時期かとは存じますが、是非是非お気軽にご参加下さい。

◎各講師との名刺交換や個別相談の時間も設けています。

※39Geoplaは、ドコモのジオフェンシング技術の利用許諾を受けた、インターメディアプランニング株式会社より提供されています。

※39Geoplaでのパーソナル情報は、位置情報に係るプロフィール情報であり、個人情報に係る情報ではありません。

【イベント概要】

このイベントは終了いたしました。

日時:2018年3月26日(月曜日)14:00~17:00(受付開始…13:30)
開場:新宿住友スカイルーム 47F Room4(ベルサール新宿)
主催:クロスフォーメーション株式会社
協力:株式会社NTTドコモ、インターメディアプランニング株式会社
特別参加:株式会社インプレス 編集主幹 田口 潤 様
参加費:無料

【タイムテーブル 14:00~】

●ご挨拶…クロスフォーメーション株式会社 代表取締役 中田 誠氏
●セッション1…「ジオフェンシングプラットフォームのNTTドコモの取り組み」
株式会社NTTドコモ R&Dイノベーション本部 サービスイノベーション部 第2サービス開発担当 担当課長 堀口 賞一 氏
●セッション2 …「39Geoplaの実現する世界-位置情報サービスの持つ可能性」− 開発環境から可視化ツール・位置情報連動マーケティングまでトータルに提供 −
インターメディアプランニング株式会社 位置情報サービス事業部 マネジャー 殿岡 良美
●セッション3…「位置情報・パーソナル情報の活用法」− ジオフェンシングプラットフォームの活用パターン −
クロスフォーメーション株式会社 代表取締役 中田 誠 氏
●質疑応答
●パネルディスカッション …「ジオフェンスの価値と課題」
サブテーマ:位置情報はどのように活用すべきか?
※参加者からの疑問にお答えいたします。
特別参加 株式会社インプレス 編集主幹 IT Leadersプロデューサー 田口 潤 氏

このイベントは終了いたしました。

【お申し込みは下記まで】

https://39geopla.net/event/

 

【本御案内に関するご質問・お問い合わせ先】
クロスフォーメーション株式会社 イベント事務局
Tel:03-5422-8791
E-Mail:event@xformation.jp
Web:http://www.xformation.jp/
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39Geoplaについてのお問合せはお気軽にこちらから!

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みんなで探せばきっと見つかる!をIoTで実現。忘れ物防止タグが+ジオフェンスで進化する。

鍵、財布、鞄など、落としたり忘れたりすると困るものはたくさんあります。そして一度失くしてしまうと探すのは至難の業です。スマートフォンと連動した「紛失防止タグ」がさまざまな会社から製品化されているのは、それだけ「落とし物」問題の解決にニーズがあるということでしょう。

「落とす」を防ぐ

落とし物防止タグの基本の仕組みはとてもシンプルです。タグとスマートフォンをBluetoothでペアリングして、一定間隔で通信することにより「スマートフォンとタグが近くにある=落としていない」ことを確認します。通信が切れたらアラートを出すというものです。タグと最後に通信できた位置をGPSで取得しておき、地図上に表示することで、「どこで通信が切れたか」も分かるので落とした場所の見当がつきます。

 

薄く、小さくて何にでも付けられるMAMORIO。
TrackR(トラッカール)は、Bluetoothで通信できる範囲からアプリで呼び出すと、音と光で所在を知らせてくれる。家の中でいろいろなくす人には便利。
丸い形がかわいいChipolo(チポロ)。防水タイプのモデルも登場した。
Wistiki hopla!(ウィスティキ ホップラ)は、カードタイプで財布の中にスマートにおさまる(近日発売)。

TrackRやChipoloは、タグを叩いたり内蔵されたボタンを押すことで、アプリがインストールされたスマホを鳴らすことができます。外出時にいつもスマホのありかが分からなくなってしまう私のような人にはありがたい機能ですね。

みんなで探す

落とし物防止タグのもう一つの機能が、「みんなで探す」。失くした場所に無い時は、アプリから「紛失モード」を起動することで、同じアプリをインストールしたすべてのスマホアプリが通信できるようになります。

紛失モードのタグの近くを通過した人のスマートフォンがタグの存在を検知し、クラウド上に位置情報と共にアップします。その情報が持ち主のアプリに届き、最新の所在情報が分かります。送信されるのは位置と時刻で、送った人のスマートフォンの情報は送信されません。この機能を利用して、盗まれた自転車が1ヶ月後に見つかったという事例もあるそうです。(盗まれたはずの私の自転車がMAMORIOのクラウドトラッキングで見つかった話

同じタグを利用する人が増えるほど、失くしたときに見つけてもらえる確率が高まります。WistikiとChipoloは、相互にネットワークを乗り入れて、WistikiのタグをChipoloのアプリで発見したり、その逆にChipoloのタグをWistikiのアプリで発見できるサービスを開始しています。

落し物が届けられる場所に注目

日本は世界でも珍しい「落としたものが高確率で戻ってくる国」だと言われています。落とし物を拾った人の多くが、「落とし主に戻る」ことを期待して、交番や駅事務室、商業施設であればインフォメーションカウンターなどに届けているからでしょう。

そんな落とし物を拾った人の行動に注目して、さらに発見確率を高めたのが、MAMORIOの「お忘れ物通知サービス」です。商業施設や鉄道の忘れ物が集約されるお忘れ物センターにMAMORIOを検知できる「MAMORIO Spot」を検知し、「みんなで探す」機能をオンにしたタグがあればその位置情報を送信します。

既に大手鉄道会社や商業施設等に導入実績があり、2018年2月末現在で鉄道13社63路線、バス3社161系統で導入されています。

電車の中で落とし物をしたことがある人なら分かると思いますが、鉄道会社の忘れ物センターから警察の遺失物センターに送られてしまうと、取りに行くのも大変です。警察に行く前に発見できれば、早く回収できるし、手間もかかりません。

逆に、「家に置き忘れて出かけてしまう」のを防ぐためのサービスもMAMORIOでは提供しています。ユカイ工学のコミュニケーションロボット「BOCCO」とコラボして、お出かけ前の忘れ物チェックをBOCCOがしてくれるというもの。「BOCCO、忘れ物チェック」と話しかけると、鍵や財布などが近くにあるかどうかを確認して、音声で教えてくれます。

出かける前だけでなく帰宅時にも話しかける習慣をつけておけば、万一落とし物をしたときの初動を早めることができます。銀行やクレジットカード会社に連絡して一刻も早くカードを止めてもらうことで、最悪の事態を防げるかもしれません。

 

【参照情報】
MAMORIO
TrackR(トラッカール)
Chipolo(チポロ)
Wistiki(ウィスティキ)
WISTIKI.incとChipolo.incがBluetoothコミュニティを統合 Lost&Foundコミュニティを拡大する事で 忘れモノのストレスから人々を開放
MAMORIO、お忘れ物自動通知サービス(MAMORIO Spot)の対応路線が200路線を突破したことを記念し、半額キャンペーンを実施
IoTで忘れ物知らずに!紛失防止タグのMAMORIOとユカイ工学株式会社のコミュニケーションロボット「BOCCO」が連携